ガバメントクラウドファンディング 事業を紹介

広報ID 8249

更新日:2024年08月26日

市が募集するガバメントクラウドファンディングの事業を紹介します。
ガバメントクラウドファンディングとは、実現したいプロジェクトの情報を発信し、そのプロジェクトに対して応援したい人から、市がふるさと納税を活用して資金を募る方法のことです。

波賀森林鉄道復活プロジェクト

大正から昭和40年代まで、鉄道路線がない波賀町に、かつて大阪営林局のドル箱と称される鉄道が走っていました。住民の暮らしや地域の発展を支えたその鉄道こそが「波賀森林鉄道」です。国有林から切り出した良質な木材を運び、最盛期には総延長44キロに達していたと言われています。
平成28年に地域活性化をめざし「波賀元気づくりネットワーク協議会」を設立し「波賀森林鉄道」を生かした地域づくりに取り組んでいます。 令和2年11月に中古のディーゼル機関車を譲っていただき、令和3年8月「波賀森林鉄道復活プロジェクトチーム」を立ち上げました。 今後の取り組みとして、森林鉄道遺構ツアーの定着化、森林鉄道軌道を新たに整備し、機関車を走らせる「波賀森林鉄道復活」の夢の実現のために事業を進めています。

森林鉄道の車輛の前で幼稚園児らが列になって列車のように歩いている写真に夢の実現にご協力をお願いしますのコメントが入っている

波賀森林鉄道復活の夢に向けた波賀元気づくりネットワーク協議会の思い

波賀森林鉄道は、50年余り波賀の林業を支えて活躍しましたが、昭和43年には廃線となり、長らく森の中にひっそりと取り残される存在となっていました。 半世紀以上が経過する中で、「波賀元気づくりネットワーク協議会」のメンバーで何度も山に入り、調査を進めていくうちに山中で眠る数々の遺構から、森林鉄道とともに発展した当時の賑わいが伝わってきて、「歴史を次世代につなげていきたい」「という思いと、「波賀森林鉄道を復活させたい」という大いなる夢の実現に向けて、活動を開始しました。

寄付目標金額

10,000,000円

寄付募集期限

令和6年10月20日

寄付金の使い道

プロジェクトへの寄付金は以下の事業の一部として活用させていただきます。
返礼品費用 10,000円以上の寄付をいただいた人には宍粟市自慢の返礼品(宍粟市外・在住の人のみ)を用意しています。

  • 目標金額以上の寄付をいただいた場合、プロジェクトに係る追加費用として活用させていただきます。
  • 目標金額に達しなかった場合でも、寄付金はすべてプロジェクトに活用させていただきます。

施工費用

砕石敷設、枕木設置、レール敷設

材料費用

単粒砕石、枕木、レール、分岐具ほか

上空から撮影した写真に波賀森林鉄道の東山いろどりの森軌道計画図を記入している画像

申込方法

申込方法は次のとおりです。

Webでの申込みを希望する人

次のリンクより、ふるさとチョイスGCFへアクセスいただきお申込みください。

紙申込みを希望

次の申込書に必要事項を記入のうえ、地域創生課に提出してください。(郵送、ファックス可)

プロジェクト内容

波賀森林鉄道とは

機関車やトロッコを使って、宍粟市波賀町の山奥で切り出した木材を運び出す鉄道のこと

赤西国有林事務所下の森林鉄道の写真

波賀森林鉄道遺構調査

地域活性化に取り組む「波賀元気づくりネットワーク協議会」は、活動の一環として「波賀森林鉄道」を生かした地域づくりをめざして、森林鉄道遺構調査に踏み出しました。山に分け入るごとに、眠っていた数々の遺構が静かに語りかけてくる。この圧巻の遺構との出会いは、協議会メンバー一人一人の心を震わせました。

波賀森林鉄道遺構調査で発見した橋脚の画像

風雪に耐えた橋脚

波賀森林鉄道遺構調査で発見した高橋の画像

今も残る苔むした橋桁

波賀森林鉄道写真展開催

多くの住民に波賀森林鉄道を知ってもらうため、地域で眠る波賀森林鉄道の写真を集めた写真展を開催しました。

波賀森林鉄道写真展の画像

波賀森林鉄道遺構ハイキングコース整備

幻想的な遺構の残る廃線跡をハイキングコースに蘇らせる活動にも取り組みました。 宍粟市商工会、株式会社神姫観光と連携して、波賀森林鉄道遺構ボランティアツアーを行い、土砂や、落石、倒木の撤去他、斜面のステップ作り、川を渡るための足場整備などを令和3年7月より年間5回開催し、全国から集まった参加者、スタッフ含め約200人で作業を行いました。 昔の「山がにぎやかだったころ」が、静かに蘇るのを夢見て、計画はますます膨らんでいます。

波賀森林鉄道遺構調査の画像

ボランティアツアー作業の様子

波賀森林鉄道遺構ボランティアの皆さんの画像

波賀森林鉄道遺構ボランティアツアー参加の皆さん

ディーゼル機関車がやってきた

ディーゼル機関車を設置している画像

協議会としての活動を一歩ずつ進めていたとき、国土交通省が自治体向けにディーゼル機関車を競売に掛けたのを知りました。富山県立山砂防事務所では砂防工事用の資材や人員輸送に活躍していたディーゼル機関車が待っていました。この出会いに夢が膨らみ、市に要請したところ、購入が実現し、機関車を借り受けることができました。まさに、波賀森林鉄道復活の夢のプロジェクトがスタートした瞬間でした。

夢の実現に向けて、次の目標は「機関車の運行」です。協議会は次の目標の実現に向けて「波賀森林鉄道復活プロジェクトチーム」を立ち上げました。

波賀森林鉄道を後世へ伝えるために

協議会は、「波賀森林鉄道」を活かした地域づくりを目指して取り組んでいくうちに、地域の人々から提供される数々の貴重な写真、森林鉄道を支えた人の教え、静かに眠っていた遺構との出会い、それぞれ一つ一つが貴重な誇れる財産であることに気づかされました。 産業遺産である波賀の宝を後世に残し、広めていきたいという思いから冊子作りをスタートさせ、「一冊千円で線路が4センチ延長!」をキャッチフレーズに販売を開始しました。全国各地から発送依頼があり、発行一年で完売しましたが、好評につき増刷して販売しています。

波賀森林鉄道ものがたり冊子の画像
波賀森林鉄道ものがたりの冊子を持つ協議会メンバーの画像

小中学生を対象に森林環境教育プログラム開始

森林について学ぶ中学生らの画像

自然学校や森林学習を行う小中学生を対象に森林環境教育プログラムを開始

産業遺産に認定される

波賀森林鉄道産業遺産登録を喜ぶプロジェクトチームの皆さん

波賀森林鉄道遺構の保存・啓発活動及びその活用による地域活性化の貢献が評価され令和6年6月産業遺産に認定

夢の実現に向けた取り組み

波賀森林鉄道復活プロジェクトメンバーらが作業道具を持って並んでいる写真
  • 平成28年 波賀森林鉄道の勉強会を行う
  • 平成29年 先進取組地視察
  • 平成30年 中音水遺構現地調査、波賀森林鉄道写真展開催
  • 令和元年  遺構モニターツアー開始
  • 令和2年  ディーゼル機関車を立山砂防事務所より譲渡
  • 令和3年  波賀森林鉄道復活プロジェクトを設置、中音水遺構見学コース整備ボランティアツアー開始
  • 令和4年  遺構見学ツアーの開催及び視察受け入れ、小中学校を対象に森林環境教育プログラム開始、ディーゼル機関車軌道整備工事に着手
  • 令和5年  産業遺産学会より、「功労賞」を受賞
  • 令和6年  産業遺産に認定される
この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 地域創生課
〒671-2593
宍粟市山崎町中広瀬133番地6
電話番号:0790-63-3066 
ファックス番号:0790-63-3060

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