NST(栄養サポートチーム)のご紹介
NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)は医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士などの多職種が協力し、チーム医療としてきめ細やかな栄養管理を行っています。
低栄養状態では体力、筋力、免疫力などが低下し、治療効果がうまく発揮されないこともあります。食事摂取が十分でない患者さんや栄養状態の改善が必要な患者さんに対して、適切な栄養補給方法の提案や疾患の回復、合併症予防に有効な栄養管理方法の提案などを行っています。
栄養サポートチームでかかわることの大切さ
手術や薬が進歩して、病気や外傷はよく治るようになりました。しかし、なかなか治らない、あるいは合併症が起こって退院できない患者さんもいます。
その違いはどこにあるかというと、「体力」です。ここでいう「体力」とは、病気に打ち勝つ免疫力や、回復する治癒力です。この力をつくるのが栄養療法です。栄養療法を行うことで、傷病を治し、患者さんを元気にすることができます。
栄養補給法には経口摂取(口から食べる)の他に、経腸栄養(胃ろう・腸ろう)や静脈栄養(TPN:中心静脈栄養、PPN:末梢静脈栄養)があります。患者さんの状態に合わせた栄養補給法を考えることが大切です。
栄養サポートチームでかかわることで、患者さんの栄養状態が良くなり治療の効果が上がり、入院期間が短くなることを期待しています。
主な活動内容
NSTラウンド(週1回)
毎週木曜日にNSTメンバーでラウンドを行います。
患者さんの状態や情報から、栄養の充足率を確認し、不足栄養素の補充など、適した栄養療法を提案します。また、摂食・嚥下機能に問題がある場合は、嚥下調整食の提案を行います。
ラウンドでは患者さんのお話を伺いながら、身体状態の把握や嗜好の確認を行います。
NSTミーティング(月1回)
症例報告や情報共有を行います。
NSTニュース発行(年2回)
ラウンド中に気づいたことや、多職種で共有したい情報などをNSTニュースにして発行しています。
【NSTニュース発行のきっかけ】
第1号・・・院内の栄養剤にはどんなものがあるのか知りたい!
第2号・・・栄養剤のフローチャートがあったら便利!
第3号・・・当院のNST初回採血に亜鉛を追加!
第4号・・・経腸栄養開始して下痢したときの対処法!
第5号・・・長期の経腸栄養管理をする場合はセレン欠乏に注意!
第6号・・・TPNルートの確保に困っていませんか?
第7号・・・経腸栄養剤を単独で長期間使用する場合には、微量元素の欠乏症に注意!
第8号・・・MCT(中鎖脂肪酸)!
NST勉強会(年1回)
全職員向けにNST勉強会を開催しています。
- この記事に関するお問い合わせ先
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宍粟総合病院 入院支援室
〒671-2576
宍粟市山崎町鹿沢93番地
電話番号:0790-62-2410
ファックス番号:0790-62-0676
更新日:2025年04月01日