認定看護師紹介

更新日:2023年04月10日

 認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護を実践できることが認定された看護師を言います。
また、認定看護師は、看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献いたします。

 院内においては勿論のこと、院外においても地域のリソースナースとして皆様に信頼され、満足して頂ける看護を提供していきたいと考えています。
ご相談や研修等のご希望がありましたら、当院看護部までご連絡ください。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 清瀬 いづみ

私は、2014年に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格を取得しました。
 脳卒中は、日本人の死亡原因第4位の疾患で、命が助かったとしても意識障害や麻痺、高次脳機能障害などいろいろな障害を伴うことも多く、その後の人生や生活に大きく影響する疾患です。
 私は、急性期病院からの転院患者さんや当院での治療患者さんに対して、医師、看護師、セラピストと協働し重篤化回避を行い、早期リハビリが行えるように週1回活動日に患者さんの疾患や栄養面、活動面など総合的にアセスメントしサポートをしています。また、後遺症により生活の再構築を余儀なくされる患者さんやご家族にその人らしい生活が送れるように寄り添い話を聞き支援することを心がけています。
 脳梗塞は、4.5時間以内に可能な血栓溶解療法という点滴治療があります。これは専門病院で行う治療のため、宍粟市からいかに早く専門病院へ搬送できるか重要なポイントとなります。そこで、地域住民の方へFAST(F:顔の麻痺 A:腕の麻痺 S:言葉の障害 T:時間)を啓発し、脳卒中の発症徴候を周知していただけることが役割であると考えています。
 院内だけでなく、院外の方に対して脳卒中という病気を知って頂き、予防方法や発症対応など地域医療にも貢献しますのでご相談下さい。

認知症看護認定看護師 福井 香里

 私は、2014年に認知症看護認定看護師の資格を取得しました。
 現在、身体疾患を合併した認知症患者さんが、外来通院されたり、入院し治療や検査を受ける機会が増えています。認知症患者さんの思いを尊重し能力を奪うことなく、安心して治療を受けられるように地域から病院、病院から地域へと継続したサポートを行っています。毎週木曜日には、精神科リエゾンチームによるラウンドを行い、病棟看護師や多職種と一緒に考え症状の悪化が防止できるようにアドバイスをしています。
 また、病院という環境の変化に伴い、認知症のような症状が出ることがあります。このような状態をせん妄と言います。せん妄が発症しないように、せん妄アセスメントを行い、せん妄予防にも取り組んでいます。
 認知症やせん妄に関する悩みなどがありましたら、いつでもご相談ください。病院の中だけでなく、地域のみなさまにも貢献したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

感染管理認定看護師・特定行為看護師 世良 智美

 令和元年度、新型コロナウイルス感染症が流行し、各医療機関や地域においても感染対策の重症性が再認識されました。そのなかで、感染制御の専門知識や技術を身に着けた感染管理認定看護師が注目を浴びました。
 当院でも感染管理者の需要が高まり、私自身、感染対策に少し興味を持っていたこともあり、令和2年度日本看護協会主催の入学試験にチャレンジし合格しました。令和3年度は一年間、仕事を離れ研修を受ける機会を頂き、教育機関では感染症だけでなく、学校保健法をはじめ法律に関することも学習しました。そして令和4年度、病院職員や家族に支えられ、無事に感染管理認定看護師・特定行為看護師の資格を取得することができました。
 令和4年度4月から感染管理対策部に勤務しており、院内の感染管理対策に関わる事柄についての相談対応や院内感染対策の研修、地域で感染対策講演などの活動を行い、病院を訪れる患者や家族、職員を感染から守る活動を行っております。
 まだまだ未熟ですが、さらに幅広いスキルを身につけ、病院だけでなく地域の方々にも得た知識や技術を広げていき、感染管理者として役割が発揮できるように努力していきますのでよろしくお願いいたします。