令和6年度

更新日:2025年09月26日

当院の入院診療の請求は「DPC制度」を導入しています。
「DPC制度」とは、入院患者さんの病気とその症状を基に、国で定めた1日あたりの定額の点数から、入院医療費を計算する制度です。
このDPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し情報公開を行っています。
また、指標の公開は、数値やデータの解析結果から、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。
今後も、当院におけるDPCデータの質と分析力等の向上を図りたいと考えています。

集計対象

・令和6年6月1日から令和7年5月31日の間に退院された患者さんが対象です。

・自賠責、労災、産科自費等の患者さん、入院後24時間以内に死亡された患者さんは対象外です。

・各指標で10未満の数値は患者さんの特定を防ぐため、「-」と表示しています。

本年度の指標

令和6年度 公立宍粟総合 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 330 50 45 113 112 136 217 490 495 271
宍粟市内唯一の基幹病院として幅広い年齢層の患者さんにご利用頂いております。
特に60歳以上の患者さんの占める割合が65%を超え、比較的に症状が重症化しやすい高齢者の入退院が多くなる傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード(テキストファイル:3.8KB)
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 100 19.31 16.40 9.00% 86.37  
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 81 22.36 20.06 8.64% 81.70  
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 66 23.08 17.33 7.58% 86.83  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 54 21.59 20.78 18.52% 85.15  
110290xx99x0xx 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし 44 18.00 13.54 6.82% 76.45  
当院の内科では肺炎の患者さんの割合が最も多くなっております。他には敗血症の患者さんも多く入院されています。
呼吸器や循環器系の疾患が多くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 98 5.28 6.22 0.00% 1.56  
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術あり 手術・処置等2なし 37 7.59 7.97 0.00% 0.00  
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 30 5.17 5.61 0.00% 6.57  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 5.93 6.38 0.00% 2.97  
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 25 5.52 6.11 0.00% 0.00  
子供さんが発症しやすい気管支炎・肺炎・喘息等の入院が多くなっています。
その他には、自然分娩、帝王切開で出生した新生児の管理、治療入院が多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 44 5.61 4.54 2.27% 75.18  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 6.42 9.08 0.00% 74.50  
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 22 7.59 7.05 0.00% 71.95  
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 15 14.40 9.77 6.67% 69.27  
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 12 9.58 8.00 0.00% 57.08  
当院の外科は鼠径ヘルニアの手術目的入院が最も多くなっています。
全体的に消化器疾患の入院が多くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 36 50.28 25.29 5.56% 83.78  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 11 32.09 21.38 0.00% 73.73  
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 10 17.10 13.56 80.00% 85.90  
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 - - 5.95 - -  
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 - - 17.84 - -  
当院の整形外科は、特に高齢者が発症しやすい大腿骨頚部骨折・変形性膝関節症の患者さんの割合が多くなっています。
大腿骨頚部骨折の患者さんは当院での手術以外に、他院からのリハビリ目的の患者さんも多く受け入れています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 25 5.84 4.07 0.00% 66.12  
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 24 11.00 5.88 0.00% 47.71  
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 22 13.59 7.74 0.00% 72.36  
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 21 27.38 19.47 4.76% 30.57  
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 19 2.11 2.72 0.00% 48.58  
当院の産婦人科は子宮の良性・悪性腫瘍等の婦人科疾患の入院患者さんが多くなっています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx03xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 - - 10.22 - -  
060050xx04xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 - - 7.32 - -  
               
               
               
放射線科入院は肝臓癌の治療目的のみとなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 19 6.95 7.77 0.00% 74.11  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 17 6.71 6.81 0.00% 77.53  
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 11 2.00 2.40 0.00% 64.45  
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり - - 2.45 - -  
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 - - 3.53 - -  
前立腺肥大症に対する手術目的の入院が最も多くなっています。
代謝性の腎疾患を除く感染症を含めた腎・副腎および尿路系の疾患の診断、治療と男性生殖器系の疾患の診断・治療のすべてを行います。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード(テキストファイル:116B)
  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 13 - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 1 8
乳癌 - 11 - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - 10 - 12 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

患者数としては、胃癌が最も多くなっています。次いで、乳癌と肝癌が続きます。
全体的に進行癌の割合が多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード(テキストファイル:82B)
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 96 16.10 81.10
重症 30 30.37 86.90
超重症 - - -
不明 - - -
・市中肺炎
病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。院内での発症は含みません。
・重症度
肺炎の重症度分類(A-DROP)により、年齢性別や血液中の酸素濃度、脱水症状の有無、意識障害の有無等で軽症~超重症までの4段階に分類されます。

当院では中等症が最も多く、次いで重症・軽症の患者さんが多くなっています。
重症度が上がるほど、平均年齢が上がり、在院日数も長くなる傾向にあります。
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
当院は脳梗塞発症から3日以内の患者が多くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード(テキストファイル:2.5KB)
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 27 1.78 12.63 3.70% 78.44  
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 24 3.79 6.42 0.00% 65.29  
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 18 3.50 11.89 11.11% 81.61  
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 16 0.81 19.63 25.00% 85.75  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 15 0.33 3.20 0.00% 71.27  
当院の内科手術は消化器疾患に対する、内視鏡手術が大部分を占めています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 41 0.00 8.37 0.00% 0.00  
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -  
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -  
               
               
小児科入院での手術は自然分娩や帝王切開で産まれた新生児に対する新生児仮死蘇生術が大部分を占めます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 38 1.00 3.45 0.00% 73.79  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 26 1.46 4.69 0.00% 70.27  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 14 3.07 10.36 7.14% 70.64  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 12 6.58 18.75 0.00% 73.67  
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -  
当院の外科では消化器手術が中心となっています。鼠径ヘルニア・胆嚢炎・結腸癌の順に手術件数が多くなっていますが、患者さんの負担軽減のため、腹腔鏡手術を第一選択としています。これにより高齢の患者さんにも以前より楽に手術を受けていただけるようになりました。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 24 4.17 45.75 0.00% 84.50  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 14 3.93 47.00 14.29% 82.00  
K0821 人工関節置換術(膝) 13 1.00 28.38 0.00% 74.46  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 12 2.25 9.42 0.00% 74.50  
K0463 骨折観血的手術(足) - - - - -  
高齢者に多い大腿骨頚部骨折に対する手術の割合が最も多くなっています。
変形性膝関節症に対する関節置換術の件数も多くなっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 24 1.00 9.88 0.00% 50.79  
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 22 1.00 11.59 0.00% 72.36  
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 21 8.86 9.00 4.76% 32.71  
K872-33 子宮内膜ポリープ切除術(その他) 17 0.12 1.00 0.00% 48.18  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 14 1.00 6.86 0.00% 50.79  
婦人科領域の手術の割合が多くなっています。
産科領域では帝王切開術の件数が最も多いです。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) - - - - -  
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内)(その他) - - - - -  
               
               
               
当院の放射線科では肝癌に対する動脈化学塞栓術(TACE)・ラジオ波焼灼療法(RFA)を中心に行っています。TACEとは、カテーテルを使って肝癌に栄養を送る動脈に抗癌剤と塞栓物質を注入して血流を防ぎ、癌を壊死させるという治療法です。RFAは皮膚から体内に針を刺して腫瘍に対してラジオ波電極針を直接穿刺します。この電極針周囲に発生する熱エネルギーにより、腫瘍とその周囲を壊死させる治療法です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 19 1.00 4.63 0.00% 77.05  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 19 1.00 4.95 0.00% 74.11  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 11 0.00 1.00 0.00% 64.45  
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -  
K8282 包茎手術(環状切除術) - - - - -  
泌尿器科の手術は前立腺肥大症に対するホルミウムレーザーを用いた内視鏡手術(HoLEP)と膀胱悪性腫瘍手術が大部分を占めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード(テキストファイル:289B)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 63 3.41%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
・播種性血管内凝固症候群
さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。

・敗血症
肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。
当院では他疾患の合併症としての敗血症が多い。

・真菌症
真菌によって引き起こされる疾患の総称。主にカンジダ菌により皮膚に起こるものと、カンジダ菌・放線菌などにより内臓に起こるものとがある。免疫の低下しているときに日和見(ひよりみ)感染として発病することが多い。

・手術、処置等の合併症
手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。
合併症の治療目的入院が多い。
当院では透析患者さんの「シャント部分」の合併症がメインであった。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード(テキストファイル:14B)
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
295 280 94.92%
当院での肺血栓塞栓症予防の基本原則は、肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドラインに添って行います。
リスクレベルに応じて、間欠的空気圧迫法、弾性ストッキング、抗凝固薬を用いて適切な予防対策を実施しています。
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
759 724 95.39%
当院では原因菌の検出確率の向上とコンタミネーションの有無を判断するため、原則として2セット以上採取することしています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード(テキストファイル:14B)
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
266 227 85.34%
当院では感染制御チームを組織し、広域スペクトラム抗菌薬使用について届出制を採用しています。
耐性菌の抑制、適切な抗菌薬選択の為、広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施に努めています。
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
29869 112 0.37%
入院患者さんは、環境の変化や病状、治療や薬剤の影響により、身体能力が低下しているため、自宅よりも転倒・転落のリスクが高くなります。
そのため、当院では「転倒・転落防止マニュアル」を活用し、事故防止に努めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード(テキストファイル:14B)
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
29869 18 0.06%
「3b以上」とは、 患者さんが転倒転落によって、 本来必要でなかった濃厚な治療や処置が必要になった場合 (同意書が必要な検査・処置、手術など) です。
一般的に、入院患者さんの転倒・転落は、原因となる要因が多く、完全に防止することは出来ないといわれています。
そのため、転倒・転落の発生を減らすだけでなく、たとえ転倒・転落が起こってしまっても、結果的に重篤な傷害が発生しないよう予防策を講じることに重点を置いています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード(テキストファイル:14B)
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
372 366 98.39%
手術部位感染(SSI)を予防する対策の一つとして、手術開始前の抗菌薬予防的投与があります。
当院では、原則として、全身麻酔手術において開始前1時間以内に抗菌薬の投与を行っています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード(テキストファイル:13B)
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
1038 62 5.97%
当院では、多職種からなる「褥瘡対策チーム」を設置し、病棟看護師と協同して褥瘡回診を毎週行っています。
日常生活自立度や全身状態のスクリーニングを行い、危険因子を有する入院患者さんに対して褥瘡の院内発生の防止、既に褥瘡を有している患者さんの早期治癒に向けて対策に努めています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード(テキストファイル:16B)
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1305 1294 99.16%
65歳以上の入院患者に対しては、入院後48時間以内に栄養アセスメントを実施することが推奨されています。これは、早期に低栄養リスクを評価し、適切な介入を行うことで、入院中の合併症予防や回復時間の短縮が期待されるためです。
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
29869 1848 6.19%
身体拘束は「医療拘束」とも呼ばれ、患者さん自身の安全を守るため、または周りの人への危害を防ぐ目的で、患者さんの行動を制限する行為を指します。
当院では、多職種からなる「身体的拘束最小化チーム」を設置し、患者さんに対する身体拘束の必要性や代替え案の検討、患者さんに適した身体拘束具の提案・評価など、身体的拘束の適正化に努めています。
更新履歴
令和7年9月26日
令和6年度病院指標公表
この記事に関するお問い合わせ先

宍粟総合病院 医事企画課
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