リハビリテーション科

更新日:2024年12月05日

リハビリ器具が並んでいる写真

当科の特色

整形外科疾患、脳血管疾患、呼吸循環器疾患、外科術前・術後、精神疾患などのリハビリテーションを行っています。
また、週1回リハビリの評価を実施しています。

近年のリハビリテーションの対象

リハビリはかつて脳卒中や整形外科が中心でしたが、近年は心疾患等の循環器系や呼吸器系の占める割合が増え、リハビリが関わる対象患者さんが大きく広がりました。その結果、多様かつ高度な対応技術が求められ、一層の研鑽が必要となりました。

リハビリの2本柱と早期リハビリテーション

リハビリの2本柱は、運動・日常生活活動と栄養です。一人一人に応じた、理学療法士による適切な運動指導と作業療法士による日常生活動作指導、また言語聴覚士による安全な摂食嚥下の指導が行われています。入院早期から始めることで、筋力低下や虚弱、栄養不良を防ぎ、日常生活活動の維持・改善を図っています。

全人間的復権と地域リハビリテーション

リハビリとは人間らしく生きる権利の回復(全人間的復権)であり、生活の質(QOL)をより向上させるように人生を再構築することです。リハビリの合間に窓から、美しい宍粟の町並みと自然を眺めてみてください。またリハビリ室から庭園に出て、当地の陽光や風を感じながら、一緒に歩行練習等をしましょう。障害のある人々や高齢者およびそのご家族が住み慣れた宍粟や近隣の地域で、一生安全に、いきいきとした生活が送れるよう、医学的リハビリの立場からお手伝いするのが、私たちの使命と思っています。

リハビリ件数

  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
理学療法(入院) 26,750 30,821 31,343 28,737 23,968
理学療法(外来) 1,684 2,693 1,624 1,823 1,388
作業療法(入院) 11,530 12,208 12,914 10,799 8,383
作業療法(外来) 312 251 316 316 246
摂食機能療法 333 69 37 18 44

当科で扱う主な病気・診療内容

理学療法

関節可動域や筋力などの維持・向上の練習、起き上がりや起立などの基本的動作、歩行などの応用動作練習など行います。

作業療法

上肢機能、認知機能に障害をかかえ、できなくなってしまった日常生活動作・余暇活動・仕事(役割)について患者さんと協業し治療を行っています。

言語聴覚療法

ことばや摂食・嚥下の問題を抱えている患者さんに対して検査・評価をし、訓練・指導を行います。