令和6年度いわみ学園 開催した講座を紹介
3月講座
3月1日 いわみ学園卒業式・修了式
福元晶三市長、浅田雅昭議長、クラブ講師のメンバーを来賓に迎え「令和6年度いわみ学園卒業式・修了式」を挙行しました。
令和6年度のいわみ学園では95人が学び、卒業したのは9人、学寿生となった人は2人でした。また、年間8回以上出席している学生に贈られる「努力賞」は35名人が受賞しました。
多くの学生が卒業または受賞し、いわみ学園生一人ひとりが健康でともに一年を過ごし、学ぶことに対して大きな意欲を持って臨んだ賜物です。1年間お疲れ様でした。来年度も元気に学びましょう。
式典後、「葉月弦楽四重奏団」による記念コンサートを行いました。
ヴァイオリン2丁、ヴィオラ、チェロからなる四重奏で、有名なクラシック曲から始まり、ビートルズや昭和歌謡、童謡など多彩な曲が披露され、アンコールのリクエストにも応えてもらいました。また、質問コーナーでは楽器の名前の由来や音が鳴る仕組みについて丁寧な解説がありました。
2月講座
2月6日 大学2月講座
「日本銀行の役割とお札のあれこれ」と題して日本銀行神戸支店の猪野哲さんにお話をしていただきました。
ニュースを聞くだけではなかなか分からなかった日本銀行の役割や、昨年の7月に発行された新紙幣の細かなこだわりを知ることができました。
日本の紙幣は様々な偽造防止技術が使われているほかに、燃えにくい材質や特殊なインクを使用することで、火災や水害にあっても紙幣だと判別しやすくなっており、災害にあった損傷紙幣を新しい紙幣へと引き換えしやすいようになっていることなども教えていただきました。
講演後の質疑応答では学園生から積極的な質問が多くあり、大変盛り上がりました。

1月講座
1月18日 大学1月講座
落語家の笑福亭鉄瓶さんに講演と落語を披露していただきました。
講演では「師弟関係から学ぶコミュニケーション」と題して、師匠である笑福亭鶴瓶さんの元で内弟子として過ごしながら学んだことを話していただきました。
講演後の落語は古典落語「時そば」、ノンフィクション落語「生きた先に」の2席を披露していただきました。ノンフィクション落語は、鉄瓶さん自ら当事者に直接取材して作り上げた実際のできごとを落語にしたもの。「ドラマや映画にはならない一般の人が経験した話を、落語にすることでたくさんの人へ伝えたい」と鉄瓶さんは熱く話してくださいました。
12月講座
12月12日 大学院12月講座
「弾力ある血管を維持しよう!風邪をひきにくい体をつくろう!」と題して、健生会宍粟支部による健康講座を行いました。
実年齢より20歳若い「体力ある健康」をめざして、積極的に活動をされている健生会の皆さん。座ったままでもできる体操などを丁寧に教えていただき、しっかり体操で体を暖めたあとは、全員で輪になって行うレクリエーションも行いました。
例年に比べ、暑い日が長く続いたあと、急に寒くなり強張っていた体をほぐす良い機会となりました。

11月講座
11月14日 大学11月講座
歯科衛生士の岩崎小百合さんに「いつまでも美味しく食べていただくために~お口の機能の低下と向上~」と題して、お話をしていただきました。
口の機能が低下し、唾液の分泌量が減り、飲み込む力が弱くなることで窒息や誤嚥性肺炎の危険性が高くなります。「楽しい食事」「楽しい会話」を保つためには、お口の健康「健口(けんこう)」を保つことが大事だと、現場で経験されたことを例に教えてくださいました。
11月30日 クラブ発表会・映画会
茶道クラブによるお茶席や、コーラスクラブ・歌謡クラブの歌唱など、他の学園生の前で日ごろの活動の成果を発表されました。また、パソコンクラブの作品や、料理クラブ・生花クラブの活動写真などの展示も行いました。
発表会後は映画「あん」を鑑賞しました。



10月講座
10月26日 大学院10月講座
「染めとの出会いと現在」と題して、昨年度まで地域おこし協力隊として活動されていた藍染作家の都留まりよさんによる草木染め体験を行いました。
宍粟市内で採集したスギ葉を煮込んで作られた染液に、絞り染め(布の一部を輪ゴムなどで絞ったりして染料がしみこまないようにする模様染め)という技を用いて手ぬぐいを染めました。各自の絞り方によってさまざまな模様が浮かび上がりました。
9月講座
9月5日 大学院9月講座
「宍粟の魅力再発見!」と題して、元しそうブランドアンバサダーの緒方加奈さんにお話しをしていただきました。
しそうブランドアンバサダーを退任された後も、SNSなどで積極的に宍粟市の魅力を発信されている緒方さん。市内のイベントや年中行事などを、沢山の写真や動画と共に紹介してもらいました。
9月26日 大学9月講座
「後期高齢者が語るドローンの夢」と題して、JUAVACドローンエキスパートアカデミー兵庫校校長の前田稔朗さんにお話をしていただきました。
「仕事は趣味!」と77歳になられた現在も積極的に仕事をされている前田さん。防災や獣害対策などドローンによる社会貢献について教えてもらいました。講演の後半では実際に指導してもらいながらドローン操縦の体験をしました。

7月講座
7月4日 大学院7月講座
「八月十五日 終戦秘話・宮城事件の真実と田中静壱陸軍大将について」と題して、作家の横家伸一さんにお話をしていただきました。
横家さんは宍粟市一宮町のご出身で、童謡「赤とんぼ」の作詞者・三木露風の母であり婦人運動の先駆者といわれる碧川かたなど、兵庫県にゆかりのある偉人たちの生涯を綴った伝記を多数出版されています。
今回は来年戦後80年を迎えるにあたって、終戦時の混乱を収めた立役者ともいわれる田中静壱(揖保郡揖西村<現たつの市>出身の軍人)についてお話をしていただきました。横家さんは「決して戦争を美化したいわけではなく、彼の功績を知ってもらうことは今日の日本の平和を再認識するうえにおいて非常に大切なこと。今一度、平和のために貢献した人がいたこと、平和の尊さを知ってほしい」と話されました。
7月18日 大学7月講座
宍粟警察署交通課・刑事生活安全課の皆さんにお越しいただき、交通安全・特殊詐欺についてお話をしていただきました。
交通安全については昨今の宍粟での交通事故状況を教えてもらい、またKYT(<K>危険<Y>予測<T>トレーニング)機器を使用しながら日常風景の映像の中に潜む事故の危険性を捜し、改めて運転するときに気を付けることを学びました。
特殊詐欺については宍粟市内でも摘発数が年々増加しており、「田舎だからあまり関係ないこと」と他人事にせず、身近にある犯罪なのだと自覚して気を付けることが大事だと教えていただきました。
6月講座
6月20日 大学6月講座
播磨学研究所所長の小栗栖健治さんにお越しいただき、「一宮伊和神社の一つ山祭・三つ山祭と播磨国総社」と題してお話をしていただきました。
例年10 月15・16 日に行われる伊和神社の秋季大祭ですが、21 年に一度「一つ山祭」61 年に一度「三つ山祭」が行われており、今年は「一つ山祭」の年になります。
小栗栖さんからは、伊和神社の歴史、「一つ山祭」「三つ山祭」の祭りの成り立ちなど詳しく教えていただいたほか、前回の「三つ山祭」時に撮られた写真が紹介され、学園生は当時を思い出して懐かしんでいる様子でした。
今年の伊和神社一つ山祭がまた一段と楽しみになる講座となりました。

5月講座
5月30日 大学5月講座
宍粟防災センター2階にある宍粟市消費生活センターの前田さんに宍粟で実際に起きている消費者トラブルについてお話をしていただきました。
「1回だけのお試し購入のつもりが定期購入だった」「パソコン使用中に警告画面が表示され、表示されたサポート業者に問い合わせたら詐欺だった」「銀行から届いたメールの
指示に従ったら偽サイトに誘導され個人情報を盗まれてしまった」など、多くの事例を教えてもらいました。前田さんからは「詐欺の多くは、不安を煽り、その場での決断を迫るものが多い。その場で答えを出そうとせず、冷静になって家族や友人などに相談してほしい」と注意を促す言葉がありました。
入学式・開講式
5月11日 いわみ学園入学式・開講式
いちのぴあホールにて、令和6年度いわみ学園入学式・開講式を挙行しました。福元市長をはじめ、ご来賓の皆様に入学・開講を祝っていただきました。今年度は2名の新入生を迎え、大学生60名、大学院生29名、学寿生5名、合計94名の方がいわみ学園で学ばれます。
記念講演では「高齢者が幸齢者であるために」と題して、上郡町で薬剤師をされている春名恒明さんにお話していただきました。春名さんは平成26年に漢方薬局「春爛満」を開局され、仕事は志を持つ事「志事(しごと)」であり、病気を診るのではなく「病気を作っている人を見る事」をモットーに活動されています。
軽快なトークで楽しく分かりやすく話をしていただき、明るくいわみ学園の新年度をスタートすることができました。

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ファックス番号:0790-72-1596
更新日:2025年03月28日