ツキノワグマの出没にご注意ください
ツキノワグマの特徴
ツキノワグマは、本州や四国に分布するとされ、体長:110cm~130cm、体重:オス60kg~150kg、メス40kg~80kg、体高:50cm~60cmの大型動物です。
視力はあまり良くありませんが、聴覚・嗅覚は非常に優れています。時速40kmのスピードで人より早く走ることができ、木登りが得意です。基本的には人を避ける動物ですが、力が強く、突然出会うと攻撃することもあります。
特に、春は冬眠により消耗した体力回復のため、秋は冬眠に備えるためエサを求めて活発に行動することから出没件数が増加します。
ツキノワグマは、鋭いツメと大きな歯をもっており、不意の遭遇で引っかかれたり押し倒されたりすると大怪我をします。
クマとの遭遇を防止し、人身被害にあわないために細心の注意が必要です。
ツキノワグマと出あわないために
ツキノワグマは、特に、春と秋にエサを求めて動き回ります。
山菜採りやハイキング、山仕事などで森林に入るときにクマに遭遇しないために、以下の点にご注意をお願いいたします。
音で知らせよう
山に近づく時は、鈴を鳴らしたりラジオをつけるなどして、音を出してクマに人の存在知らせ、クマを遠ざけましょう。
クマの糞や足跡を見つけたら
近くにクマがいる可能性があるので、速やかに引き返しましょう。
早朝や夕方に注意
クマと出あう可能性が高いのは、クマが盛んに行動する早朝や夕方です。細心の注意を払いましょう。
クマと遭遇してしまったら
クマと遭遇したら、落ち着いて行動することが大切なので、以下の点にご注意をお願いいたします。
遠くにクマを見つけたら
静かにその場から離れましょう。大声を出したり、走って逃げるのはやめましょう。写真のフラッシュも危険です。
クマがこちらに気づいたら
落ち着いて静かにしていれば、ほとんどの場合、クマは立ち去ります。
クマが近づいてきたら
クマの動きに注意しながら、背中を見せないよう、目を離さずにゆっくりと後ずさりしながらその場を離れましょう。大声や投石は、クマを刺激して危険です。リュックサックなどの持ち物を置いてクマの気をそらすと時間が稼げます。
子グマを見かけたら
子グマのそばには、必ず母グマがいます。近づくと大変危険ですので、静かにその場から離れましょう。
万一、クマに襲われたら
地面に伏せて頭や首を守る姿勢をとりましょう。中途半端な反撃はかえって危険です。
ツキノワグマを人里に近づけないために
クマは、本来人を避け山の中で生活する動物ですが、人里への出没や農作物への被害をそのままにしておくと、人里に執着し、行動がエスカレートして事故の危険性が高くなります。
クマを人里に執着させないためには、誘引物の除去などを徹底することが重要なので、以下の点にご注意をお願いいたします。
家の周りに残飯を放置しないでください
残飯や生ゴミを野外に放置したり、畑にまいたりしないようにしましょう。
コンポストから出るにおいはクマを引き寄せることになります。
誘引物の保管は適切に管理しましょう
クマを誘引するもの(家畜肥料や塗料、燃料等)は、鍵のかかる場所で保管するなどして適切に管理しましょう。
利用しない作物は片付けましょう
柿や栗はクマの大好物です。早めに収穫し、収穫しない果実、落下した果実などを放置したり周囲に捨てたりしないようにしましょう。利用しない果樹の伐採や、木の幹にトタンを巻いてクマが登れないようにすることも有効です。
ハチの巣は取り除く
ハチミツはクマの大好物です。不要なハチの巣は除去しましょう。
農地や民家、道路周辺の刈り払いをしましょう
山に接している畑や民家、通学路周辺のやぶを切り払い、見通しを良くすることで隠れられる場所を減らせば、クマが近づきにくくなります。
登山やキャンプなどをするときは
音の出るものを身につけましょう
クマは、耳がよく、人間の存在を察知してその場から遠ざかります。
クマに合わないために、鈴や笛、ラジオなどを携帯し、音を鳴らして人間の存在をクマに知らせましょう。
谷川沿いでは、音が伝わりにくいので、できるだけ大きな音を鳴らすようにしましょう。
ゴミは放置せず、必ず持ち帰りましょう
残飯や生ゴミは、クマのエサになります。
味を覚えるとクマが繰り返し出没する原因となりますので、ゴミの後始末を行い、必ず持ち帰るようにしましょう。
資料
ツキノワグマによる人身事故防止のために (PDFファイル: 219.1KB)
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産業部 農業振興課
〒671-2593
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電話番号:0790-63-3109
ファックス番号:0790-63-1282
更新日:2025年08月07日